学園長からの招待状

学園長 大橋 清貫
     学園長 大橋 清貫

自律と共生

医療分野、研究分野、実業界、官界、法曹界、教育界などで颯爽と仕事をする卒業生一人ひとりが「今の自分の活躍の原点は、広尾学園での3年間、6年間にある」そう言ってくれることを目標にしています。





広尾学園にいらっしゃいませんか?


学園長メッセージ

私は「自律と共生」を本校における教育の基礎においています。自律とは自らを律することであり、共生とは共に生きることです。

今から22年前にベルリンの壁が崩壊しました。それは「私たちとは大きく異なる暮らしをしていた国の人々、が私たちと同じような暮らしを目指し始めた」ということだと思います。その後中国をはじめ多くの国々で、すさまじい勢いで変化がおこっていることはよくご存知の通りです。その結果、それまでわが国で得意としていた産業の一部はそれらの国々における主要な産業として移転するなど、私たちの暮らしも大きな影響を受けています。

また、時を同じくしてわが国をはじめ先進国ではIT革命が一気に進み、生活の隅々に至るまで大きな変化が起こっています。いままで何人もの人でやっていた仕事が一台のコンピューターでできるようになったり、経験と熟練を必要とした仕事がコンピューターで制御された機械でできるようにもなりました。それらはわが国の社会が大きな変革期に入ったことを告げています。

「ニート」、「フリーター」、「下流社会」、「希望格差社会」、とこの時代を説明する新しい言葉が続々と登場しているのもその表れかもしれません。

そしてわが国有史以来の大きな変化として、本格的な人口減少が始まったというニュースが2007年にありました。これはさらに大きな変化をわが国社会にもたらすかもしれません。働き手、つまり生産人口が減るということは、とりわけ大きな問題となるかもしれません。グローバル化、ボーダレス化と呼ばれる国際化のなかで、私たちとは文化や言葉の異なる人たちが隣人となり、ともに学び、働き、暮らす日はもうそこまで来ているか、あるいはもうすでに来ているかもしれません。

そのなかで私たちはどのように生きていくのでしょうか。皆さんが活躍するこれからの時代にあって、皆さんは社会から何を期待されていくのでしょうか。未来を見ることは誰にもできません。しかし、いままでと全て同じままであるとはもう誰も思わないでしょう。

そういう中で私はみなさんが10年後、15年後さっそうと活躍する姿を描いています。それは人々にとって有用な人となり、社会から必要とされ、その表情は自信に満ちている姿です。私は皆さんが学園で過ごす日々がその基礎になってほしいと願っています。それは「何かをやり遂げる」ことを繰り返すことで可能になっていくと思います。何かの目標を立てそれをきちんと達成していく。

それは自らの意志で目標を立て、自らの力でそれを達成していくことであり、その鍵は自らを律する「自律」にあると思います。その気持ちを持ちえた時、困難に思えた目標に到達できることを体得してほしいと思います。また、友人のために何かをすること、その信頼に応えること、ともにやり遂げること、を行事や部活で経験してほしいと思います。それぞれの役割を、その責任を立派に果たして行くことはこれからの社会で活躍するみなさんにとって、とりわけ大切だと思うからです。

そのなかで共に生きること、「共生」の大切さを知ってほしいと思います。私の好きな次の言葉を贈ります。これは学園で私がよく使う言葉でもあります。

『思いという種を蒔けば、行動という実を刈り取ることができる。
行動という種を蒔き続ければ、習慣という実を刈り取ることができる。
習慣という種を蒔けば、やがて人格という実を刈り取ることができる。
人格こそが人生を成功に導く』

広尾学園にいらっしゃいませんか?

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