生徒会挨拶
2011年、広尾学園のけやき祭は例年のような中高別日程での開催ではなく、中高合同での開催となりました。これにより来場者も初日と2日目合わせて1万人を軽く超えるのではないか、と例年以上の盛り上がりを見せています。オール広学のパワーを、ぜひ感じ取っていただきたく存じます。
今年のけやき祭のテーマは「シンカ」に決まりました。この「シンカ」には、いろいろな意味が込められています。進んでいくという意味の「進化」、深めていくという意味の「深化」、本当の価値という意味の「真価」など、多種多様な「シンカ」について生徒たちがプレゼンテーションをいたします。また、今年の3月11日に日本は未曾有の大震災に見舞われましたが、みんなの力で復興していこうという思いも込められています。
はたして、このけやき祭でどのような「シンカ」に出会ってくださるのでしょうか。たくさんの「シンカ」に触れて、考えていただけたらと思います。
2011年、激動の年。3月11日に発生した東日本大震災では、多くの方が不条理を味わい、今も尚悲しみに暮れておられます。又、原子力発電所の事故や近年稀に見る円高など、様々なことが起こりました。1日でもニュースを見ないと時代に置いていかれる、その様な感覚を私は覚えました。
これらのニュースに"なぜ?"と思う生徒が多くいる学園、それが広尾学園です。中学1年生は"興味・関心"のテーマのもと、自分が気になった事柄を取り上げ、夏休みから準備に取り掛かりました。中学2年生は最先端技術や最先端制度について発表をします。近年の情報技術の発展や社会制度の変貌を多角的に捉えます。そして、中学3年生は修学旅行で広島に行った経験を生かし、"原爆"という大枠の下に熱意を持って調べてまいりました。
けやき祭における最大の特徴は生徒のプレゼンです。その内容は年々進化しており、プレゼンは広尾学園の伝統となりました。是非各クラスを回り、多くのプレゼンをご覧になって下さい。生徒のプレゼンを通じて、広尾学園の真価を感じることでしょう。また、今年は中高合同のけやき祭であるという点も特筆すべきです。けやき祭後には、中高の絆は深化しているはずです。
今年のけやき祭も、沢山の魅力的な要素を含んでいます。生徒のプレゼンを筆頭に、部活の演技発表など、それは多岐に渡ります。シンカの真っ只中にある広尾学園のけやき祭を、是非お楽しみ下さい。