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2019年度シラバストップ > 高Ⅱ年3組 > 理科 > 地学基礎

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
理科
地学基礎
高Ⅱ年3組
週2時間
必修選択
宮本

到達目標


<はじめに>
 宇宙ができて137億年,地球ができて46億年,そして最古の人類,猿人が出現したのが約700万年前と言われております.その中で,地球人類が"文明"と呼ばれるものを得たのはたかだか数千年に過ぎないわけです.人類の数千年の足取りを究める学問が歴史学であれば,地学という学問は,地球大地の奥底から宇宙の果てまで,人類などが到底立ち入ることのできない未知の領域にさえも近接していく,時間にして100億の刻を翔け抜ける壮大なスケールの叙事詩であります.果てなきこのケイオスな地学の世界に一緒に足を踏み入れましょう.


<目標>
・地学基礎の基本事項を俯瞰し,定着させる.
・身の回りにあふれる地学現象に気がつき,そのメカニズムを推察できるようになる.
・センター地学基礎で目標とする点数を取ることができる基礎力を養成する.

授業の進め方・学習方法


<授業の進行>
・スライドとプリントを用いて進める.
・身の回りの事物現象と結びつけて考えたほうが記憶に残りやすいため,映画やドラマ,バラエティ番組,ニュースなどの映像や,時事問題を日常的に取り入れる.


<日々の学習>
 予習は特段必要ありません.その時その時の授業をちゃんと聞いて,自分なりの言葉でプリントにメモを取る習慣を身につけてください.試験前には学友と互いに問題を出し合い,どのような問題が出るかを予想しながら互いの解答を披瀝し,さらなる理解を深めていってください.

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
第1部 固体地球とその変動
 第1章 地球
      1.地球の概観
      2.地球の内部構造
 第2章 活動する地球
      1.プレートテクトニクスと地球の活動
      2.地震


<学習のながれ>
 まずは固体地球の様々な姿(データ,概観,様相,内部構造)を眺め,プレート理論とそこから導かれる地球のダイナミックな動きについて俯瞰していきます.


<試験に向けて>
 地球の大きさ,核の構造,惑星1周の距離を求める方法,地球が球形である証拠,プレート理論の成立,世界のプレート活動,日本付近のプレート,地球の内部構造とその推定,震度とマグニチュード,震源と震央,大森公式,グーテンベルグ・リヒター関係,地震活動とそれに伴う災害,津波の脅威,日本列島近傍の地震と火山,トランスフォーム断層,地殻とマントル,海嶺の特徴,深発地震,沿岸部での自然災害,P波S波の速度と初期微動継続時間,地震のエネルギー,などについて理解を深めていることを期待します.
1学期中間試験は実施しない
1学期
第1部 固体地球とその変動
 第2章 活動する地球
      3.火山活動と火成岩の形成

第2部 移り変わる地球
 第1章 地球史の読み方
      1.堆積岩とその形成
      2.地層と地質構造
      3.地球の歴史の区分と化石


<学習のながれ>
 プレート理論の続きとして火山を踏査します.その後に広がる地球史への入り口として,堆積岩や地層の読み方を学び,大局的な地球の歴史へと足を踏み入れます.


<試験に向けて>
 ハワイ島の形成過程,火山前線,火山の成立,マグマの性質の違い,火山噴火とマグマ,マグマと粘性,火山岩と深成岩,火成岩のスケッチ,日本の活火山,火山の形と噴火様式,堆積岩と堆積環境,地層累重の法則,堆積構造,露頭の形成過程,変成岩とその作用,鍵層の条件,地層の対比,マグマ発生の仕組み,火山噴火の予測技術,火山活動の特徴,地球の歴史と地質時代区分,代表的な化石,示準化石の条件,などについて理解を深めていることを期待します.
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
第2部 移り変わる地球
 第2章 地球と生命の進化
      1.先カンブリア時代
      2.顕生代

第3部 大気と海洋
 第1章 大気の構造
      1.大気圏
      2.水と気象
 第2章 太陽放射と大気・海水の運動
      1.地球のエネルギー収支
      2.大気の大循環


<学習のながれ>
 地球史の続きとして先カンブリア時代・顕生代に入り,我々の生きる現代まで駆け抜けます.その後,大気海洋分野に突入し,地球を取り巻く大気と大気の循環について把握し,地球規模でのエネルギーの授受を確認します.


<試験に向けて>
 地球の誕生と最初の時代,原始地球の変化,生物の誕生史,先カンブリア時代のイベント,最古の岩石,顕生代の生物史,顕生代のイベント,魚類からの進化,大量絶滅とその証拠,大気中の酸素濃度の変化,人類の誕生,大気の構造と特徴的な事象,大気の大循環,ハドレー循環,大気圧とトリチェリの実験,温室効果,紫外線,空気の凝結高度,上空での減圧,雲粒の成長,海水の組成,海洋の構造,地球のエネルギー収支と熱輸送,太陽放射と地球放射,海流,緯度別の降水量と蒸発量,緯度と光線入射量の関係,気圧差と風の吹く向き,断熱減率,フェーン現象,湿度の計算,などについて理解を深めていることを期待します.
2学期中間試験は実施しない
2学期
第3部 大気と海洋
 第2章 太陽放射と大気・海水の運動
      3.海水の循環
 第3章 日本の天気
      1.日本の位置
      2.冬から春の天気
      3.夏から秋の天気

第5部 自然との共生
      1.地球環境と人類
      2.火山・地震災害と社会
      3.気象災害と社会
      4.人間生活と地球環境の変化


<学習のながれ>
 大気海洋分野の続きとして海洋の動きについても確認しておきます.そこから日本列島の地学的条件を見直し,日本における天気・季節の移ろいを眺め,年内に各種の自然災害やエネルギー・環境・資源問題を扱います.


<試験に向けて>
 台風の襲来,低気圧の接近に伴う様々な変化,海流の深層循環,海洋の構造,大気と海洋の相互作用,エルニーニョ/ラニーニャ現象,日本の天気,天気図の読解,日本の四季,日本周辺の大気と海洋,日本の自然災害,海面水温の変化,偏西風と貿易風,春の事象,フェーン現象,火山災害,ハザードマップ,前線に伴う悪天候,地震災害,山地での災害,日本の地下資源,日本列島の自然,オゾン層,酸性雨,寒冷化,二酸化炭素濃度の変化,気候変動,化石燃料,エネルギー問題,日本のエネルギー供給ならびに様々な発電方法,資源採掘,地球温暖化問題,環境汚染,大気汚染,防災・減災,海面水温の変化,自然災害の特徴,などについて理解を深めていることを期待します.
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
第4部 宇宙の構成
 第1章 太陽系と太陽
      1.太陽系の天体
      2.太陽系の誕生
      3.太陽
 第2章 恒星としての太陽の進化
      1.太陽と恒星
      2.太陽の誕生と進化
 第3章 銀河系と宇宙
      1.銀河系とまわりの銀河
      2.宇宙の姿


<学習のながれ>
 最後の分野として年明けから広漠なる宇宙の世界に飛び込みます.私たちの存在するチキュウから遠く離れて,太陽系,銀河系,宇宙の深く奥深くへと潜っていきます.我々の137億年の,そして一年間の旅も終わりを告げようとしています.


<試験に向けて>
 太陽系の八惑星の特徴,地球型惑星/木星型惑星の違い,惑星に生命が存在する条件,惑星の定義,公転軌道,惑星の大気組成,太陽系の天体,太陽の構造,太陽の温度,フレア,核融合反応,太陽の最期,太陽スペクトルとフラウンホーファー線,月の自転,月と地球の距離,恒星の進化,赤色巨星,色々な星雲,ヘルツシュプルング・ラッセル図,等級の計算,宇宙の観測方法,銀河の構造,宇宙の構造,宇宙の進化,元素の起源,宇宙の晴れ上がり,ハッブルの法則,ビッグバン,宇宙の誕生,小惑星探査,彗星,流星群,人類が打ち上げた探査機,などについて理解を深めていることを期待するほか,1・2学期の範囲も含めた全分野から満遍なく出題され,最後に地学の本質を問われることになります.
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
80
・試験はマークシート形式の設題が多めだが,記述問題も出題する.
・自由提出のレポートを年間2回ほど予定している.
レポート
0〜20
小テストなど
0〜20
授業での取り組み状況
0〜20

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
地学基礎 改訂版
啓林館
地基308

参考書
書名
著者
出版社
コード
備考
地学基礎 書き込みサブノート 改訂版
有山 智雄
旺文社

担当者からのアドバイス


 地学基礎は一年間で様々な話題を扱います.たとえどこかの分野で躓いてしまったとしても,学期ごとにまた違った話題が立ち現れますので,心配する必要はありません.少しずつ分野を跨ぎながら,復習をしながら進んでいきます.一年間,楽しみながら学習していきましょう.