図書館はいつも知性に出会える場所。広尾学園の図書館はその一人あたりの図書貸し出し数や利用者の多さが圧倒的です。図書館関係の数冊の著書もある司書教諭と司書が一人ひとりの読書傾向を把握しながら、その生徒にあった図書を教えてくれます。
終業チャイムと同時に、先生に教わった本を探しに走り込んでくる生徒。なんとなく本を読みたくなった生徒。家族が読みたいと言っていた本を探しに来た生徒。レポートのための資料を見つけたい生徒。そんなさまざまな生徒たちの思いに応えてくれるのがこの図書館です。
広尾学園の図書館は、本を通じたボランティア活動の拠点でもあります。地域での読み聞かせ活動においては、広尾学園は全国の学校にとって先駆となるモデルとして「読み聞かせボランティア大賞(現在の文部科学大臣賞)」を受賞。現在でも、大賞以下各賞を受賞する学校の多くが「広尾学園の取り組みに刺激されて…」と語り、広尾学園図書館の影響力を物語っています。
作家の江國香織さんは中学から高校まで、この学園に学んだ一人です。お父様の江國滋氏は随筆家として数多くの著書を残されましたが、本学園のPTA会長もつとめられ、PTA会長としての軽妙なスピーチは、保護者はもとより教職員や生徒たちにとっても楽しみであったと伝えられています。図書館には香織さんとお父様の著書のコーナーもあります。