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2020年度シラバストップ > 高Ⅰ年5組 > 理科 > 化学基礎

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
理科
化学基礎
高Ⅰ年5組
週2時間
上村香苗

到達目標


化学的な観点から様々な現象にアプローチできるようになることを目指す。そのために、物質の構成や化学反応などの学習を通じて、化学の基本的な概念について理解を深める。また、学習事項の暗記にとどまらず、発展的な課題や身近な現象について自分の知識をもとに考察する力を養う。

授業の進め方・学習方法


■授業の進め方
授業では、主にプリント・スライドを使用します。本質を理解することを目指し、教科書範囲外の発展的な内容を扱うこともあります。また、定期的に小テストを実施し、重要事項の定着を図ります。内容によっては、グループでの議論やPCを用いた調べ学習を行うことで理解をさらに深めます。

■学習方法
学んだことを整理し、文章化および理論計算などのアウトプットを積極的に行いましょう。その際「知識を正確に覚えている」「答えが合っている」ことも大切ですが、それ以上に大切なのは、自分が誤った認識をしていたと気づいたときに「なぜそれは違ったのか?」を追求する姿勢です。”作業”ではなく”学び”を意識して取り組んでほしいと思います。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
【1編 物質の成り立ち】
2章 物質の構成粒子
 1節 原子の構造
 2節 電子配置と周期表

3章 化学結合
 1節 イオンとイオン結合   
 2節 分子と共有結合  
 3節 金属と金属結合
 4節 物質の分類

※1章 物質の成分と構成元素
  1節 物質の成分
に関しては、実験で扱う予定。

◎定期試験のポイント
・原子の構造、電子配置と周期表の関係性について理解し、説明できるようにする。
・化学結合の種類やその性質を理解し、説明できるようにする。
・実験における原理、使用した器具、操作方法とその意義を正しく理解する。
1学期中間試験
1学期
【2編 物質の変化】
1章 物質量と化学変化
 1節 原子量・分子量・式量
 2節 物質量
 3節 溶液の濃度

◎定期試験のポイント
・物質量molの定義を理解し、化学反応に対する定量的な考え方を身につける。
・有効数字を正しく扱えるようにする。
※1学期中間までの内容からも出題。
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
【2編 物質の変化】
1章 物質量と化学反応式
 4節 化学反応式とその量的関係

3章 酸化と還元
 1節 酸化と還元
 2節 酸化剤と還元剤  
 3節 金属の酸化還元反応

実験「酸化還元滴定」

◎定期試験のポイント
・化学反応式を正確に記述し、反応に関わる物質の量を考えられるようになる。
・電子の授受や酸化数の変化から酸化還元を理解し、説明できるようにする。
・「酸化還元滴定」の実験における原理、使用した器具、操作方法とその意義を正しく理解する。
2学期中間試験
2学期
【2編 物質の変化】
3章 酸化と還元
 4節 酸化還元反応の応用

◎定期試験のポイント
・電池・電気分解における化学反応の原理を理解し、説明できるようにする。
※2学期中間までの内容からも出題。
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
【2編 物質の変化】
2章 酸と塩基
 1節 酸と塩基
 2節 水素イオン濃度とpH
 3節 中和反応と塩の生成
 4節 中和滴定

実験「中和滴定」

◎定期試験のポイント
・酸塩基の定義、酸塩基の強弱、pHについて理解し、説明できるようにする。
・中和反応について理解し、中和反応式が書けるようになる。
・「中和滴定」の実験における原理、使用した器具、操作方法とその意義を正しく理解する。
※1,2学期の内容からも出題。
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
定期試験の結果を主として、授業・実験の取り組みや課題、小テスト、ノートやプリントを加味する。

平常点は、試験の答案では見ることができない学びの評価をします。
・基本的姿勢
①必要なもの(教科書、ノート、資料集など)をもってきている
②授業に参加できている(関係ない言動をしない)
③提出物を期限内に出せている

・主体的学びの姿勢
①ノートやプリントに、必要なことをメモしている
 (家庭学習でさらに深い学びができるように工夫をしている
  大人になっても読み返せるレベルできちんとまとまっている)
②深いレベルでの質問をする、疑問を残さない姿勢をもつ
③クラスメイトと有意義な議論ができている
④クラスメイトと協力して各授業におけるミッションに
 取り組めている(ワークや問題演習など)
レポート
0 ~ 40
小テストなど
0 ~ 40
授業での取り組み状況
0 ~ 40

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
化学基礎
東京書籍
検定教科書です。概ねこれに従って授業を進めます。
フォトサイエンス化学図録
数研出版
一番使用頻度の高い教材です。授業スライドにも多用している資料集です。
化学の新研究
三省堂
高校化学で学ぶ内容が網羅されています。1ページ目から一字一句読むものではなく、辞書的に使います。

担当者からのアドバイス


この化学基礎の授業では、化学の基本概念を学びながらその本質にも触れていきます。”基礎”というのは、簡単という意味ではありません。これから化学を学んでいく上で重要となる土台をつくるための1年間です。むしろ、基礎であるからこそ奥深いのです。ときに大変なこともあると思いますが、一歩を踏み出し、学びの楽しさを体感しながら化学を学んでいってほしいと思います。