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2020年度シラバストップ > 中Ⅲ年5組 > 社会 > 公民(政治)

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
社会
公民(政治)
中Ⅲ年5組
週2時間
松澤

到達目標


公民政治分野では、過去の人々がどのようにして基本的人権を獲得し、社会を発展させてきたのかを学ぶとともに、社会集団における利害の対立を調整するための仕組みなどといった現代を生きる私たちがより良く生きるための方法について考える。こうした公民的資質の向上が本授業における到達目標である。

授業の進め方・学習方法


(1)学習内容に関する講義  → (2)問題発見・討論・意見・発表
学習内容はインプットしただけでは定着が図れない。いったん脳に入った知識をアウトプットすることで整理・定着が図られる。アウトプットにおいては、単なる問題演習だけにとどまらず、グループディスカッション・ディベート・ICT機器を使用した発表などを適宜行う予定である。自分以外の意見との対立から、より発展的な考え方へ昇華させる思考力、多角的な考察力を身につけてほしい。
 日々の時事問題に関しては、定期テストで出題する予定でもあるので、テレビのニュースや新聞の政治・経済に関する記事などに日々、関心を持ってもらいたい。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
第一章 民主政治の基本原理と日本国憲法
(1)民主政治の基本原理
 ①政治と法の機能
 ・政治と社会,政治と国家
 ・主権の概念,民主主義
 ・国家と法,法の分類
 ・法の支配,国家の三類型
 ②社会契約説と人権の保障
 ・自然法と自然権
 ・ホッブズ,ロック,ルソーの社会契約説
 ・イギリスにおける市民革命と自由権の確立
 ・アメリカ,フランスにおける市民革命の展開
 ・参政権,社会権の確立
 ・人権の国際的保障
1学期中間試験
1学期
(2)日本国憲法の成立
 ①大日本帝国憲法の制定
 ・大日本帝国憲法の制定過程
 ・大日本帝国憲法の特徴
 ②日本国憲法の制定
 ・日本国憲法の制定過程とその特徴
 ・国民主権と象徴天皇制
 ・国事行為
(3)平和主義
 ①憲法9条と自衛隊
 ・憲法9条に関する政府見解と解釈
 ・憲法9条をめぐる司法判断
 ②日本の防衛政策
 ・文民統制
 ・非核三原則
 ・集団的自衛権の禁止
 ③日米安全保障条約
 ・米軍基地問題
 ・有事法制
 ④国際社会への貢献
 ・PKO協力法
 ・自衛隊の海外派遣に関する法律
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
(4)基本的人権の尊重
 ①平等権
 ・法の下の平等
 ・様々な差別/外国人の権利
 ②自由権
 ・精神の自由
 ・身体の自由
 ・経済の自由
 ・公共の福祉と人権の関係
 ③社会権
 ・生存権,教育を受ける権利,労働者 
  の権利
 ④参政権と請求権
 ⑤新しい人権
 ・プライバシーの権利
 ・知る権利
 ・アクセス権
 ・環境権
 ・自己決定権
2学期中間試験
2学期
(4)基本的人権の尊重
 ④参政権と請求権
 ⑤新しい人権
 ・プライバシーの権利
 ・知る権利
 ・アクセス権
 ・環境権
 ・自己決定権
(5)国会の構成と権限
 ①国会の組織
 ・二院制の仕組み
 ・委員会制度
 ②国会の種類と国会議員の特権
 ③国会の権限
 ・立法の過程,衆議院の優越
 ・国政調査権,弾劾裁判所
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
(6)議院内閣制と行政
 ①内閣の仕組みと権限
 ②日本の行政機構
 ③行政機能の拡大
 ・行政の肥大化と行政の民主化
(7)裁判所
 ①司法の独立
 ・司法権の独立と裁判官の独立
 ②違憲立法審査権
 ③裁判制度
 ・三審制のしくみ
 ・検察審査会
 ④司法制度改革
 ・裁判員制度
 ・被害者参加制度
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
定期試験の得点を基準として、日々の確認テストや課題の提出状況・提出課題の取り組み状況を評価点として加算する。なお、授業への平素の取り組みは、確認テスト同様に平常点に加算する。
レポート
0~40
小テストなど
0~40
授業での取り組み状況
0~40

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
新編新しい社会 公民
東京書籍
公民 929
最新図説 現社
浜島書店

参考書
書名
著者
出版社
コード
備考
政治・経済用語集
山川出版社
詳説政治経済研究
藤井剛
山川出版社
制定秘話から学ぶ日本国憲法
小川光夫
清水書院

担当者からのアドバイス


公民とは、社会を構成している私達そのもののことである。私達一人ひとりが社会の構成員としての自覚(=公民的資質)を高め、よりよい社会を作っていくことこそがこの授業の目的である。より深く社会について考え、理解し、貢献・寄与できる姿勢を身につけてもらいたい。そしてテレビニュースや新聞を通じて、現代では何が起こっているのかを知るとともに、その出来事の裏にどのような背景、課題があるのか、考えてほしい。