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2021年度シラバストップ > 中Ⅱ年5組 > 国語 > 古典

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
国語
古典
中Ⅱ年5組
週2時間
安陪

到達目標


1.古文・漢文を多く読み、現代文に通底する日本語表現の魅力を感得する。
2.今年度中に古典文法の基礎を学習し、高度な古典学習の基盤を作る。
3.古典を読む前提となる時代背景や古典常識を理解し、古人の思考のパラダイムを知る。
4.文法事項の確認と古文単語の習得を通じて、正確な解釈と内容把握に取り組む。

授業の進め方・学習方法


たくさんの文章に触れることを最優先にします。
当面の目標は、「用言(動詞・形容詞・形容動詞)」についての基本的な知識を習得し、文章の中で適切に指摘できるようになることです。
単元に入る前に、授業ノートに本文を書き写し、自分なりに学習してきたことを反映させられるようになると良いでしょう。
基本的な古文単語についてはPLTを通じて日常的に習得するよう努めましょう。
漢文については、基本的な構成法について理解することが目標です。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
【既習事項の確認】
「宇治拾遺物語」 :歴史的仮名遣いなど

【用言①:正格活用】
「伊曾保物語」  :用言の「活用の種類」と「活用形」など
          四段活用
「古今著聞集」  :上二段活用
「徒然草」    :下二段活用・下一段活用
「十訓抄」    :上一段活用
1学期中間試験
1学期
【用言②:変格活用】
「今昔物語集」  :変格活用(カ行・サ行・ナ行・ラ行)

【用言③:形容詞・形容動詞】
「宇治拾遺物語」 :形容詞
「花月草紙」   :形容動詞

【用言のまとめ】
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
【用言 復習】
  1学期学習事項の高いレベルでの定着を目指します。
  随筆文学
2学期中間試験
2学期
【漢文基礎】
  故事成語   :訓点と送り仮名
          書き下し文  その他

【用言 復習】
  日記文学
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
【年間学習事項の復習】

  物語「大和物語」:文語用言について習熟する、係り結びについて

  故事成語ほか  :漢文の基礎について習熟する
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
レポート
0~40
小テストなど
0~40
授業での取り組み状況
0~40

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
伝え合う言葉 中学国語2
教育出版
体系古典文法
数研出版
古文用言・漢文書き下しマスターノート
数研出版
重要古文単語315
桐原書店

担当者からのアドバイス


古典は、まず自分自身が興味を持つことが重要です。まずは嫌いにならないこと、それが今後の古典学習の出発点になるでしょう。

なぜ古典を勉強するのか…これは毎年中学生から寄せられる代表的な質問ですが、その答えは二点挙げられます。
第一に、現在の日本語が古典(漢文と和語)を基礎として発展してきた以上、その根本を理解することは現代語を正しく理解するのに避けては通れない道のりだからです。
第二に、テキストを通じて古人の思考に触れることで、近代的思考との共通点や相違点を知る利点もあります。
『徒然草』には「文(ふみ)をひろげて、みぬよのひとを友とする」(書物を広げて、昔の人を友とする)とあります。学習を通じて「見ぬ世の友」が見つかれば、授業担当としてこれほど喜ばしいことはありません。