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教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
地歴・公民
世界史A
高Ⅰ年2組
週2時間
佐藤一

到達目標


必修科目としての「世界史」の興味を喚起し,学問的興味の裾野を広げるとともに,受験科目としての「世界史」も視野に入れ,3年次に向けた導入も図っていく。取り扱う分野は近現代史を中心とし,学習に際しては史実の理解・整理だけでなく中長期的な影響などの考察も取り入れることで,現代の世界をとりまく協調や対立,格差や偏見といった諸問題の背景について世界史的アプローチを試み,歴史的思考力を養成する。

授業の進め方・学習方法


授業では現代の世界に直接つながる19世紀末からの歴史を取り扱います。ですが,当然世界の歴史ですから取り扱う時代や地域は多岐にわたり,1つの事象が起こった背景には複雑な国際関係が存在するということも多々あります。そこで,まずは焦らず「いつ」「どこで」「何が」起こったのかに着目し,基礎知識の理解・定着から始めていきましょう。そして慣れてきたら,授業で扱った内容が現代の国際情勢にどう影響し,どうつながっているのかを考察し,より多角的な理解へとつなげていきましょう。
 なお,定期考査ではそうした理解や考察への理解度を図るために資料や地図問題,そして論述問題を積極的に取り入れていく予定です。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
1)19世紀後半の世界史から第一次世界大戦の終結まで
 1-帝国主義諸国の動向
 2-緊迫する国際関係
 3-第一次世界大戦
 4-ロシア革命とソ連の成立
 5-第一次世界大戦の終結と講和条約
1学期中間試験
1学期
2)戦間期のヨーロッパとアメリカ
 1-ヴェルサイユ・ワシントン体制
 2-大戦後のヨーロッパ諸国
 3-アメリカの繁栄と大衆文化
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
3)戦間期のアジアと民族運動から大戦前夜まで
①民族運動の高まり
 1-西アジアの民族運動
 2-インド・東南アジアの民族運動
 3-東アジアの民族運動
 4-中国と日本の対立
②第二次世界大戦前夜
 1-世界恐慌
 2-ファシズムの台頭
 3-日中戦争
2学期中間試験
2学期
5)第二次世界大戦勃発から冷戦の始まりまで
①第二次世界大戦
 1-第二次世界大戦の勃発
 2-第二次世界大戦の終結
②冷たい戦争
 3-国際連合の成立と冷戦
 4-ブレトンウッズ体制
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
6)第二次世界大戦後の世界と日本
①アジア・アフリカ諸国の独立と混乱
 1-東アジアと東南アジアの動向
 2-南アジア・西アジア・アフリカの動向
②多極化の進展と冷戦体制の崩壊
 1-1960年代の緊張とベトナム戦争
 2-中ソ対立と多極化の進展
 3-冷戦の終結とソ連の崩壊
③地域統合と自由貿易の進展
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
80
定期試験のみならず,授業内で実施する小テスト(基本的に各考査前一回),あるいはワークシートやノート提出などの日々の学習の成果を確認できる要素を総合的に判断する。また提出物の提出状況や取り組み状況も平常点の一部として加味する
レポート
0~20
小テストなど
0~20
授業での取り組み状況
0~20

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
世界史A 新訂版
実教出版
ニューステージ世界史詳覧
浜島書店

参考書
書名
著者
出版社
コード
備考
世界史用語集
山川出版

担当者からのアドバイス


近代以降の歴史は、私たちが生きる現代社会の形成に今なお多大な影響を与え続けています。19世紀以降の世界史は、単に入試・受験科目として学ぶものではなく、今を生きる人類の一員として身につけなければいけない一般常識といっても過言ではありません。また国際社会で活躍していくためには、持ち合わさなければいけない最低限の教養が必須なものとなっていきますが、近代史以降の歴史は、まさにそうした最低限の教養の一つにあたるのではないでしょうか。是非ともそうしたキッカケに本授業がなるよう、主体的・能動的に授業に取り組んでくれることを期待しています。