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2023年度シラバストップ > 高Ⅰ年6組 > 理科 > 化学基礎

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
理科
化学基礎
高Ⅰ年6組
週2時間
森 美星

到達目標


化学的な観点から様々な現象にアプローチできるようになることを目指す。そのために、物質の構成や化学反応などの学習を通じて、化学の基本的な概念について理解を深める。また、学習事項の暗記にとどまらず、発展的な課題や身近な現象について自分の知識をもとに考察する力を養う。

1.考えるべき事象に関して、何について議論すればいいかを掴む。
2.結果を知っているではなく、なぜそうなるかを論理的に説明できるようになる。
3.楽しむ。

授業の進め方・学習方法


●冊子状のプリントに書き込んでいく形式です。【B5サイズレールホルダー】を購入することを強くお勧めします。
○教科書、プリント、ICT機器などを活用します。PCは必ず持参してください。過去のプリント、フォトサイエンス化学図録、化学の新研究も手元においておくことをおすすめします。
○「授業が難しい!進度が速い!」と感じた生徒は、スタディサプリを使った予習・復習が効果的です。
○クラスメイトと教え合うことでお互いの理解が深まります。グループ、クラスの中で教え合う雰囲気を作りましょう。また、人に教えることができて初めて本物の理解に至ります。積極的に周りに教えることで、化学的表現力を身に着けましょう。論述力も伸びます。
○次の授業が始まるまでに前回までの「わからないところ」を残さない姿勢を貫きましょう。やや難易度の高い内容を扱うこともありますが、予習・復習をきちんとすれば大丈夫です。
○大学受験を見据えた学習習慣の確立を目的として、課題や小テストなどを適宜実施していきます。「きちんとやる」ことが何よりも大事。楽しみ方を自分で探っていく。
〇手を抜かないでやり抜く習慣が、秋以降の模試が確認テストに感じることができるようになるはず。
○定期試験にむけて:知識の暗記やパターン問題の機械的習得に走らないようにしましょう。一つ一つの疑問をていねいに解決させ、自分の言葉で用語や式の説明ができるようになりましょう。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
【第1部 物質の構成】
第2章 物質の構成粒子
 第6節 原子の構造
 第7節 同位体
 第8節 電子配置
 第9節 イオンの生成
 第10節 イオンの生成とエネルギー
 第11節 元素の周期表

第3章 化学結合
 第12節 イオン結合   
 第13節 イオン結晶とその性質 
 第14節 共有結合と分子
 第15節 共有結合の表し方
 第16節 配位結合
 第17節 電気陰制度と極性
 第18節 分子からなる物質と分子間に働く力
 第19節 分子からなる物質の代表
 第20節 共有結合結晶
 第21節 金属結合と金属
 第22節 化学結合と物質の分類

※第1章 化学と物質
に関しては、実験で扱う予定。

◎定期試験のポイント
・原子の構造、電子配置と周期表の関係性について理解し、説明できるようにする。
・化学結合の種類やその性質を理解し、説明できるようにする。
1学期中間試験
1学期
【第2部 物質の変化】
第1章 物質量と化学反応式
 第23節 原子量
 第24節 分子量・式量
 第25節 物質量と粒子の数
 第26節 物質量と質量
 第27節 物質量と気体の体積
 第28節 溶液と濃度


◎定期試験のポイント
・物質量molの定義を理解し、化学反応に対する定量的な考え方を身につける。
・有効数字を正しく扱えるようにする。
※1学期中間までの内容からも出題。
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
【第2部 物質の変化】
第1章 物質量と化学反応式
 第29節 化学反応式
 第30節 化学変化の量的関係
 第31節 過不足のある化学変化の量的関係

第3章 酸化と還元
 第41節 酸化と還元の定義
 第42節 酸化数
 第43節 酸化剤と還元剤
 第44節 酸化還元反応の反応式
 第45節 酸化還元反応の量的関係
 第46節 イオン化傾向
 第47節 金属の酸化還元反応

実験「酸化還元滴定」

◎定期試験のポイント
・化学反応式を正確に記述し、反応に関わる物質の量を考えられるようになる。
・電子の授受や酸化数の変化から酸化還元を理解し、説明できるようにする。
・「酸化還元滴定」の実験における原理、使用した器具、操作方法とその意義を正しく理解する。
2学期中間試験
2学期
【2編 物質の変化】
第3章 酸化と還元
 第48節 酸化・還元の利用 -電池-
 第49節 電池の仕組み
 第50節 酸化・還元の利用  -金属の製錬-

◎定期試験のポイント
・電池・電気分解における化学反応の原理を理解し、説明できるようにする。
※2学期中間までの内容からも出題。
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
【2編 物質の変化】
第2章 酸と塩基
 第32節 酸と塩基の定義
 第33節 酸・塩基の価数と強弱
 第34節 水の電離とpH
 第35節 水溶液の希釈とpH測定
 第36節 中和と塩
 第37節 塩の性質
 第38節 中和反応の量的関係
 第39節 中和滴定
 第40節 滴定曲線

実験「中和滴定」

◎定期試験のポイント
・酸塩基の定義、酸塩基の強弱、pHについて理解し、説明できるようにする。
・中和反応について理解し、中和反応式が書けるようになる。
・「中和滴定」の実験における原理、使用した器具、操作方法とその意義を正しく理解する。
※1,2学期の内容からも出題。
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
定期試験の結果を主として、授業・実験の取り組みや課題、小テスト、ノートやプリントを加味する。

平常点は、試験の答案では見ることができない学びの評価をします。
・基本的姿勢
①必要なもの(教科書、ノート、資料集など)をもってきている
②授業に参加できている(関係ない言動をしない)
③提出物を期限内に出せている

・主体的学びの姿勢
①ノートやプリントに、必要なことをメモしている
 (家庭学習でさらに深い学びができるように工夫をしている
  大人になっても読み返せるレベルできちんとまとまっている)
②深いレベルでの質問をする、疑問を残さない姿勢をもつ
③クラスメイトと有意義な議論ができている
④クラスメイトと協力して各授業におけるミッションに
 取り組めている(ワークや問題演習など)
レポート
0~40
小テストなど
0~40
授業での取り組み状況
0~40

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
化学基礎 i版
啓林館
707
検定教科書です。概ねこちらの内容に従って授業を進めます。
新課程 視覚でとらえる フォトサイエンス化学図録
数研出版
資料集ですが、使用頻度の高い教材です。毎回の授業で持ってくるようにしましょう。
化学の新研究 第3版
三省堂
高校化学で学ぶ内容が網羅されています。辞書として使います。
化学の新標準演習 改訂版
三省堂
問題集です。授業の復習や試験勉強に使用します。
Let's Try Note 化学基礎
東京書籍
補助教材です。授業では使いませんが、自分の理解度に合わせて使用してください。

担当者からのアドバイス


この化学基礎の授業では、化学の基本概念を学びながらその本質にも触れていきます。”基礎”というのは、簡単という意味ではありません。これから化学を学んでいく上で重要となる土台をつくるための1年間です。むしろ、基礎であるからこそ奥深いのです。ときに大変なこともあると思いますが、一歩を踏み出し、学びの楽しさを体感しながら化学を学んでいってほしいと思います。