オンラインシラバス

教科
科目
学年・組
授業時間
担当者
地歴・公民
倫理
高Ⅲ年7組
2hrs/week
必修選択
本多

到達目標


1、古代から現代までの哲学史の全体像を把握し、先人たちが導き出してきた哲学的思考に触れる。
2、哲学的な課題や倫理的な諸問題について多角的に考え、自分のオピニオンを構築する。
3、オピニオンを文章化し発表する過程の中で、表現力を高める。
4,多様な価値観に触れることで、他者を許容する精神を身につける。

授業の進め方・学習方法


この授業では、西洋哲学の知識を土台に、生徒各自の知的水準を向上させ、また人生上の課題に対処する能力を養うことです。このミッションを達成させるためには多くの質の高い本を読み、様々な新聞記事やインターネット記事の情報を分析・解読し、自分なりのオリジナリティーある「見識」を習得することが必要です。
 授業では哲学者の思想について講義をし、そのうえで思考・分析してもらいます。授業中に自分の考えをプレゼンしたり、クラスメイトの意見を聞いたりする機会を設けます。思考実験や哲学対話など、クラスメイトとともに考えを深める機会を積極的に活用し、「本質」を探究してください。

授業スケジュール


学期
学習内容
1学期
1、オリエンテーション

2、古代ギリシアの哲学
  無知の知 ソクラテス
  イデア論 プラトン
  万学の祖 アリストテレス
  快楽主義と禁欲主義 エピクロスとゼノン
1学期中間試験は実施しない
1学期
3、イギリス経験論と大陸合理論
  帰納法の哲学 ベーコン 
  方法序説 デカルト

4、社会契約論
  国家とは? ホッブズ
  私有財産 ジョン=ロック 
  国民の意思とは ルソー
1学期末試験


学期
学習内容
2学期
5、ドイツ哲学の全盛期
  純正理性批判 カント
  弁証法哲学 ヘーゲル 

6、功利主義とプラグマティズム
  最大多数の最大幸福 ベンサム
  他者危害の原則 ミル
  知性は道具である デユーイ
2学期中間試験
2学期
7、社会主義と実存主義
  疎外とは何か マルクス
  主体的真理 キルケゴール
  神は死んだ ニーチェ
  存在とは何か ハイデッガー
  何のために生きているのか サルトル
2学期末試験


学期
学習内容
3学期
3学期は授業がありません。
学年末試験

成績評価方法


種別
割合(%)
評価基準など
定期試験
60
討議の際の発言の内容とレポートの内容が評価に影響します。質疑応答や討論の際には積極的に参加してください。定期的にレポートを提出してもらいます。
レポート
10
小テストなど
0
授業での取り組み状況
30

教科書・教材/参考書/参考サイト


教科書・教材
書名
出版社
教科書番号/code
備考
教員自作プリント

参考書
書名
著者
出版社
コード
備考
哲学と宗教全史
出口治明
ダイヤモンド社
はじめての哲学
石井郁男
あすなろ書房

担当者からのアドバイス


哲学は物事の本質や意味を考える学問です。この授業では、皆さんがこれまでに身に付けた常識や思い込みから一旦距離を置いて自由に考え、真に自分にとって重要な人生の意味を発見してもらうことを願います。また、哲学の知識や発想法を土台にして、大学の研究生活に役立てることを心から願います。